理事長のひとこと 2020年4月
2020年4月24日

~Zoom会議のメリットとデメリット~

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、Zoomによるテレビ会議を始めました。人と人とが離れていても会議をすすめることができるため、感染を防止できることばかりではなく、会議会場までの移動時間を有効に使えるメリットがあることを実感しています。

その一方で、会議の「空気が読みにくい」ことを感じています。そもそも人が集まっていないのですから、「空気」があるのかという疑問も出てくるのですが、発言者とその発言を聞いている人の表情を同時に読み取るのが難しいのです。テレビ会議を繰り返していくと「空気」を読み取れるようになるのかもしれませんが、「どこまで本音で話をしているのか」とか、「かなり賛同する気持ちになっているな~」とかについて、参加者全員を同時に小さな画面で確認することが難しいのです。

この点は、議案に対する自分の意見を「あいまい」にせずに発言することを奨励することで解決してけるのかもしれません。また、「会議はそうあるべき」という考え方もあるでしょう。自分の考えを整理し、的確に表現することが大切であるという立場からすれば、その通りなのです。

しかし、「あいまいさ」を抱いている状態の参加者に、「会議の後で、個別に腑に落ちるまで意見交換したほうがよいな」と気づくことが難しくなるデメリットもあるように思うのです。「あいまいさ」は、他の視点を包含するからこそ生じている場合が多く、他の視点を無視することは多様な視点からの検証の機会を失うことになります。会議の効率を考えると否定されがちな考え方になるのですが、会話によって和む輪をつくる視点に立つと効率最優先ではない価値も見えていきます。

今後もZoomは使用していくことになりますが、話し合うことの目的とか、話しあうときに何に配慮するべきなのかを考えさせられています。

社会福祉法人白峰福祉会
理事長 森 公男