理事長のひとこと 2019年11月
2019年11月5日

意思決定支援

この数年、知的障害がある方たちへの「意思決定支援」の重要性が話題になっています。これまでに、知的障害がある方たちの主体性が尊重されていない状況が多かったことを改善していくためです。

白峰福祉会でも、「意思決定支援」をテーマにした研究に取り組んでいます。実践現場から意思決定支援に重要と思われるエピソードを集め、ポイントとなることまとめてみました。これは「知的障害者支援ガイド」2019年改訂版に加筆する予定ですが、その概要をご紹介します。
簡潔にまとめると、

「ご本人にとって適切な情報を提供し、
芽生えた意思が確定するまでの気持ちに寄り添った支援を行い、
その意思を表現できるように支援する」

ことになります。
適切な情報とは、選択肢が多すぎてもかえって選べなくなる場合があることや、どちらを選んでもつらくなるダブルバインドになる情報は出さないということです。

また、芽生えた意思は、揺れ動いたり、ひっくり返ったりしながら確定していく経過をたどることが多く、その経過に寄り添い、ご本人が確定していくためのチャレンジの機会づくりや勇気を抱けるように支援することが重要となります。

そして、確定した意思を表現する際には、どのようなスキルと内容で表現するか、「表現したら嫌われてしまわないか」という不安をどのように乗り越えるかなどにも配慮した支援が必要となる場合があります。

ご紹介したポイントは、知的障害がある方たちだけではなく、誰もが「こんなサポートをしてくれる人がいたらいいな」と思うことなのではないでしょうか。
幸せのレシピです。

社会福祉法人白峰福祉会
理事長 森 公男