理事長のひとこと 2019年5月
2019年5月31日

迷惑な思い込み

町田市内の鶴川で1時間後に開催される会議に出席するために、職員たちと一緒に車に乗り込みました。動き始めた車の中で、ある職員が「携帯電話が鞄に入っていない」と鞄の中を何度もかき回しています。「どうも出発前に居た事務室に忘れてきたようです」ということなので、すでに1キロほど走った車を事務室に戻すことにしました。その間にも本人は鞄をさぐっているのですが、見つかりません。車が事務室に着くと本人は車を降りて事務室に探しに行きました。残った職員と「その携帯電話へ電話すれば見つかりやすいよね」という話になり、電話してみると本人が車内に置いていった鞄から「ブーン、ブーン」という振動音がします。「なんだ、鞄の中だ!」という笑い話がありました。

この笑い話は、携帯電話が鞄の中にないと「思い込み」、事務室に忘れたという「思い込み」が、本人も周りの人をも振り回したエピソードです。「思い込み」が事実なのかを確認しようとこの職員は何度も鞄の中を探しているのですが、事実の確認方法が「鞄の中を手でまさぐる」だけだったので、事実を確認するには至りませんでした。このようなことは、よくある迷惑な「思い込み」です。

「思い込み」は、本当によくあることです。とくに、その「思い込み」がその人にとっての正義とか、使命感に支えられていると厄介になります。「思い込み」は、よくあることだからこそ、私は自分の「思い込み」が事実とずれていないかを早くキャッチし、事実を確認し、「思い込み」を修正できる姿勢を維持できる人でありたいと思うのですが、なかなか難しい課題であることを日々味わっています。

社会福祉法人白峰福祉会
理事長 森 公男