理事長のひとこと 2019年4月
2019年4月30日

幸せのレシピ 話をしたい場合と話したくない場合

JR横浜線の中山駅の近くにある小料理屋へは、かれこれ10年以上通っている。カウンターに並ぶ常連客を見ているとおもしろい。
黙ってスマートフォンをいじっているばかりの客。
店に入ってくるなり、小料理屋の女将を独占して話し続ける客。その面白くもない話を面白そうに聞くママ。小料理屋の女将が「ママ」と呼ばれるようになったのが、なんとなく解かる。
別の客は、ひとりで静かに飲んでいるが、「ママ」に声をかけてもらうと嬉しそうに話し始める。実は話しかけてもらいたかったようだ。
話したい場合もあるし、話したくない場合もあるのをよくわかっている。さすが客商売の「ママ」である。

白峰福祉会を利用している方たちも、話したい場合と話したくない場合がある。事業所にくるなり職員に話をしたがるご利用者もいれば、一息つくまでは一人で静かに過ごしたいご利用者もいる。そして、話したいこともあれば、話したくないこともある。話したくなってきたところで、話すきっかけを求めて職員に視線を送りはじめるご利用者もいる。
小料理屋のカウンターと同じだ。小料理屋の「ママ」のように、ご利用者の顔を見ただけで、ちょうどよく話を引き出し、または受け止めて、満足してもらうように話ができるプロフェッショナルを目指したいものである。

社会福祉法人白峰福祉会
理事長 森 公男