理事長のひとこと 2019年3月
2019年3月31日

「なぜ、毎年花見に行きたくなるのか?」

天気予報で桜の開花予想が話題になると、「いつ花見をしようか」と考え始めてしまうのは、毎年のことです。花見といてもお酒を飲むわけではなく桜の名所をのんびりと歩くというスタイルです。東京都町田市の桜の見ごろは、年度が終わり、新しい年度が始まる頃です。それは、別れと出会いの時期なので、桜の花びらに、別れと出会いの顔が重なります。そして、毎年の別れと出会いの顔がさらに重なります。

出会った人とは必ず別れることになります。出会いと別れは「対」であり、出会いのない別れはありえず、別れのない出会いもありえません。期待しない出会いを嘆いても、期待する関係が永遠に続くことを願っても、必ず別れる時が来ます。この逃れようない必然を前提にしながらも、どのような関係を作り、どのように別れるのかについては、自分の望みを反映したいものです。
桜に浮かぶ顔には、どのような関係をつくり、どのように別れたのかについての自分の想いが加わり、思い浮かべた顔が表情をつくります。必ずしも良い表情ばかりではなかった過去を受け止めながらも、これから作ろうとする関係と別れに期待するのは、どうしても笑顔になってしまいます。

花見に行くたびに、このような顔が頭の中に流れます。
私は桜の花を見ながら、これまでの別れと出会いの顔を思い浮かべることで、過去への区切りをつけて明日への一歩を踏み出す決意を固めているような気がしています。区切りとか節目は大切に活用するべきなのでしょう。皆さんはどのような花見をしているのでしょうか?

社会福祉法人白峰福祉会
理事長 森 公男