理事長のひとこと 2018年11月
2018年11月1日

幸せのレシピ「その人を理解していく努力が幸せへのステップです」

知的障害がある方たちへの支援から見えてくる幸せのレシピと思える原則をこの「理事長のひとこと」のコーナーで紹介してきましたが、知的障害がある方たちだけに有効なレシピにとどまらず、全ての人に有益なレシピにもなります。

子曰く

吾、十有五にして、学に志す

三十にして立つ

四十にして惑わず

五十にして天命を知る

六十にして耳したがう

七十にして己の欲するところ矩をこえず

という孔子の論語を習ったときには、その言葉にある「耳したがう」とは「他人の話が聞けるようになる」という意味で理解していました。確かに、人の話を最後まで聞くのには、エネルギーが必要です。聞いている途中で自分の考えを話したくなってしまいます。この気持ちを抑えて他人の話を聞けるようになることなのかと思っていましたが、もっと奥は深いように思うようになりました。

一 自分の悪口、批判を聞くことが出来る。

二 自分が大切にしていることや人の悪口、批判を聞くことが出来るようになる。

三 相手の話を聞きながら、なぜその話をする気持ちになっているのか、なぜその 表現を使う気持ちになるのかを想像することができるようになる。

この境地まで、やっとたどり着きつつある自分です。「その人を理解していく努力が幸せへのステップです」というのは、障害があるご利用者への支援において重要な原則であるとともに、人としての幸せ作りにも有効な原則であり、孔子もきっと幸せのレシピとして後世に伝えたかったのでしょう。

 

社会福祉法人白峰福祉会
理事長 森 公男